2011,04,15, Friday
四丁目院も松戸の院も私は治療代5,000円、初診料2,000円を頂いている。
60代の男性患者さんがおしりの筋肉が痛いと来院された。 鍼灸は初めてと言う方だ。 「治療代はいくらなの!!」と、問診の前から大声で高圧的である。 「治療代が1回5,000円、初診料が2,000円で、合計7,000円です」と言うと、 「高いな!」とまた大声で言われる。 ![]() このあたりの認識は患者さんと鍼灸師で違うことが多い。 患者さんの認識では医療は安いと頭から思っておられる方が多い。 「皆」保険のおかげである。 それでいてマッサージなどは10分1,000円でも文句を言わずに払っている。 マッサージ師のマッサージする目的にもよると思うが、多くは気持ちがいいことを求める慰安行為であるのに対して、鍼灸は病を治すという治療行為である。 患者さんは気持ちがよくなるだけなら高いと思われないが、治療するとなると高いと思われる。 たとえマッサージに比べても、 私の場合はお一人に45分の時間を用意する。 新患さんにはその倍の90分用意する。 平均的マッサージ代としたら新患さんは9,000円である。 それが7,000円だったら決して高くないと思うのだが…。 継続してきて頂いている患者さんは、このあたりをよく理解して頂いているが、この患者さんほどあけすけに言われる方は少ないが、高いと思われている新患さんは多いと感じている。 今回のようにあけすけに高いと言われると、こちらも「では治療しませんから帰ってください」と言いたくなる。 決して高くないと思っているからだ。 でもそれでは身もふたもないので、「高くてすみません」と、なんで謝らないといけないのかと思いながらつい口にする。 でも今回の患者さんの言い様には少しながらこつんと来たので、 「マッサージでも10分1,000円払われるでしょう。新患さんには90分お時間を取っているのです」と年甲斐もなく言ってしまった。 患者さんにこんなことを言っても仕方がないが、地震の為せる結果である。 ここの所いろいろやるべきことが累積していて、治療代が高いのどうのと言うことには付き合っていられない、と言う気持ちがムクムク湧き上がってしまったのである。 でもこの患者さん、治療後に、 「あっ、痛くなくなった!こんなに効くとは思わなかった!」等々何度も「高い!」と言われた時と同じようなハイテンションの大声で言われ、次回の予約をして帰られた。 鍼灸で可能な保険のご説明をしようとしても、ろくに聞くこともせず、 「面倒なんだな」と言われながら。
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| ようこそ患者さん | 05:52 PM | comments (x) | trackback (0) | |
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